夕刊デイリー新聞(2015年8月10日号)に当社の「バルーンソーラー蓄電池」が紹介されました。


(以下、夕刊デイリー新聞より本文を転載)

バルーンソーラー 蓄電池を開発

「災害時に役立てたい」延岡

ブルーウィング 防災危機管理展に出展

延岡市内のクリーンエネルギーメーカー「ブルーウイング」(同市別府町、森山喜昭社長)が開発した災害時に役立つ装置「バルーンソーラー蓄電池」が、7月31日から8月2日まで静岡県浜松市で開かれた「第2回防災危機管理展inはままつ」に出展された。

 森山社長(69)=同市別府町=と、実弟で副社長を務める兼博さん(64)=同市片田町=はこれまで、農業用ハウス施設内の水まきや農薬、液体肥料などを手軽に散布できる自動噴霧システム「なからっぽ」をはじめ、風力発電やソーラー照明灯、充電式の省エネ型発電機、鳥獣被害対策用の高電圧発生装置など、アイデア商品を兄弟で知恵を絞って生み出してきた。

 今回出展した「バルーンソーラー蓄電池」は、重さ約3キロの軽くて柔らかいソーラーパネルと、広告などに使われる直径2・4メートルのバルーンを活用。ソーラーパネルを乗せたバルーンを上空に揚げ、そこで発電したものを蓄電池にためて非常時に使うシステム。「災害などの際、地上にソーラーパネルを設置するのが困難な状況でも発電できる」との発想で開発した。

 実際に使用する時は、避難所などで地上30メートル前後の高さまでバルーンを揚げたり、建物の壁に貼り付けて活用。ソーラーパネルに加えて、カメラやLEDフラッシングライトも搭載することにしていて、避難所の目印になるだけでなく、避難して来る人たちの様子や周囲の災害状況をモニターで確認し、迅速な避難の手助けなどにもつなげることができるという。

 同展は南海トラフ巨大地震に備え、地震や津波対策に重点を置いた総合展示会。最近の異常気象の影響による水害、土砂災害、竜巻、落雷、雪害などの災害に備えた防災用品を、約100社が一堂に展示した。

 出展した森山社長は「通常の太陽光発電は架台がなくては組み立てることができないので、『いいアイデアですね』と注目されました。期間中に静岡や群馬県内の業者から販売代理店のオファーもいただきました」と手応えを感じた様子。

 現在特許を出願中で、「災害時は水と食料とともに電気が不可欠。電気があればパソコンやテレビ、携帯電話などで情報も得られます。自治体の避難所に一台ずつでも置かしていただき、災害時に役立つことができればありがたい。これからも弟たちと一緒に、多くの皆さんに喜ばれるアイデア製品を手掛けたい」と意欲的に話した。

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