(以下、読売新聞より本文を転載)
消毒液自動噴霧器を開発
延岡の会社 安価、負担大幅に軽減
鳥インフルエンザや口蹄疫の防疫対策として、延岡市のブルーウィング(森山喜昭社長)が、消毒液の自動噴霧システムを開発した。消毒液を流すチューブを畜舎に取り付け、設定した時間に霧状に放出する。これまでにも同様の装置はあるが安価という。
昨年の口蹄疫で消毒の重要性が指摘されたことから、効率的に畜舎を消毒する方法を模索。タイマーを取り付けた制御装置と、タンクの消毒液を吸い上げるポンプ、3メートルおきにノズルを付けたチューブを組み合わせ、自動で噴霧する仕組みを考案した。
オートスプレーM3と名付け、噴霧時間を24時間タイマーで設定できるほか、放出する間隔を秒刻みで設定できる。タンクを背負うなどして手動で散布していたのに比べ、負担が大幅に軽減される。
60メートルのノズル付きチューブと制御装置、ポンプ一式で約7万5000円。これまでもタイマー付きの自動噴霧器はあったが、高額で購入に踏み切れない農家が多かったという。
取り付けを依頼すると、さらに4万円ほどかかる。延岡市は農家のニーズや耐久性を考慮し、購入への助成を検討している。
21日に市内で開かれた見学会には、約60人の農家が訪れ、10戸が見積もりを依頼したという。
延岡市北浦町三川内で約5万羽のブロイラーを飼う大羽隆雄さん(72)は「鳥インフルエンザに感染しないよう、やるだけのことはやりたい。設備の仕組みが単純で、自分でアレンジして必要な所に設置できそう」と購入を検討していた。
問い合わせはブルーウィング(0982・31・4748)へ。