(以下、夕刊デイリー新聞より本文を転載)
一般家庭の節電に効果大-蓄電型電源装置を改良
ブルーウイングの森山喜昭さん
一般家庭の節電に役立ててもらおうと、クリーンエネルギーメーカー「ブルーウイング」を経営する森山喜昭さん(66)=延岡市別府町=は、これまでの太陽光発電による蓄電型の補助電源装置「PowerSupply(パワー・サプライ)」のアシスト型を開発した。
同社が開発したプラグを室内のコンセントに差し込み、一般の家電製品の電源として使用すると、1日の使用電力量のうちの25~30%を同電源装置による電力で賄うことができる。
従来製品は非常時用の無停電電源装置としての利用を想定していたが、節電対策として日常生活で活用してもらおうと昨年末から試験を重ね、今年2月に開発。4月から受注生産を行っており、すでに数台の注文があるという。
今回のアシスト型は840アンペアのバッテリーを搭載しており、4キロワット正弦波の出力が可能。24時間電力を消費する冷蔵庫や冷凍庫、エアコンほか、炊飯器、ドライヤー、テレビ、パソコンなど一般家電の電源として利用できる。
同電源装置に内蔵しているタイマーが作動し、1日24時間のうち約6時間分を蓄電による電力で賄う。蓄電は太陽光発電はもちろん、電力会社の割安な深夜電力を利用して充電して、昼間に活用することもできるという。
製品はいずれも移動式で、ソーラーパネル(縦90センチ、横190センチ)2枚は屋根、庭、駐車場、ベランダなどに設置可能。電源装置は幅70センチ、高さ85センチ、奥行き40センチ。バッテリーケース(4個収納)は幅70センチ、高さ30センチ、奥行き40センチ。
森山さんは「節電に生かしてもらおうと考案しましたが、全国的にも珍しい製品。非常時に役立つし、年間にすれば25%の削減は大きい。今後は自然エネルギーで一般家庭全体の電力量を賄えるような蓄電装置を開発したい」と意欲を見せている。商品に関する問い合わせは同社(電話延岡31・4748)。